ノース文芸部・英之介の「あっぱれな大分県北から!」

ノースの愛称で呼ばれる「大分県北地区」から文芸・自然・食を中心に その「あっぱれ」ぶりをご紹介!

カテゴリ >> 県北の文芸 (205件)

     
 

「一寸法師の恋」その5


今日のお題は「笑い」ですね。
  
今日も回メロ劇場、オープンっす。今回は最終回。
 
もちろん、ドラマはフィクションでありますぞ。 
 
どうぞ、よろしくお願いいたしやす。

【バックナンバー】
その1
http://oitablog.jp/keima/archives/497/
 
その2
http://oitablog.jp/keima/archives/505/ 

その3
http://oitablog.jp/keima/archives/506/ 

その4
http://oitablog.jp/keima/archives/509/

その5
http://oitablog.jp/keima/archives/510/
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■「一寸法師の恋」その5 
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どうすれば、元に戻せるのか。
 
回文により、体の大きくなる一寸法師は、すでに150メートルに達し、5千寸法師となっていた。
 
早く戻さなければ、彼のゲリピーが津波のように日本をおおいつくしてしまう。
 
「私に任せて」
 
親指姫が叫んだ。
 
「物語では、必ず最後にキスが出てくるのよ。
 眠り姫も、白雪姫も、みんなキスで元に戻るのよ。」
 
一寸法師にとって、もはや、ミジンコほどもない彼女は、それでも、あつい接吻をした。
 
一寸の恋は実ったのだ。
  
しゅしゅしゅしゅしゅ~。
 
そして、彼の体はどんどん縮み始めた。
 
テレビにかじりついていた日本国民はどよめき、拍手を送った。
 
ぶりりりり~。

元のサイズに戻った一寸法師は、安心してゲリをした。
 
それは、細菌性のゲリであったらしく、接吻を交わした親指姫も5分後にピーしてしまった。
 
つれションならぬ、美しき愛のつれピーである。
 
二人は目を合わせて笑った。
 
政府が派遣した仕分け人は、二人に下痢止めを贈った。
 
仕分け人「ありがとうございました。効き目の強い薬なので、飲み過ぎに注意してくださいね。」
 
一寸法師は、うなずいて語った。
 
一寸「はい、どんな薬にもリスクはつきものですからね。」
 
その時、親指姫が眉をひそめた。
 
親指姫「ねえ、一寸、あなた今、こう言ったわね。」
 
*ここでエコーをお願いします。
 
親指姫「薬のリスク・・・。」
 
一寸「あ・・、親指姫、き・・君。」
 
仕分け人も、日本国民も気づかなかったが、親指姫の体が少しだけ大きくなっていた。
  
おわり。
  

■ではまた。
 
■放送は・・・毎週日曜日 AM10:00 ノースFM「ラ・フィエスタ」
 
サイマルラジオなら世界中で聴けます。
 
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作品はノースFM までメールでOK
  info@789.fm

 


 
     

     
 

「一寸法師の恋」その4 

 

今日のお題は「贈る」ですね。
  
今日も回メロ劇場、オープンっす。
 
もちろん、ドラマはフィクションでありますぞ。 
 
どうぞ、よろしくお願いいたしやす。

【バックナンバー】
その1
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「一寸法師の恋」その4 
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回文により、体の大きくなる一寸法師は、すでに33メートルに達し、千寸法師となっていた。
 
その巨大さは、一夜にして彼を人気者にした。
 
シンデレラ・ガリバーの誕生である。
 
日本観光の目玉になると、政府は、予期せぬ事態に歓喜した。
そして、千寸ガリバー、政府は彼にそんな名を贈った。
 
ところが、翌朝、すぐに困ったことが起きたのだ。
 
それは尿である。
 
考えてほしい。常人の20倍の身長なのである。
 
これは、その体積が20の3乗、つまり8000倍であることを意味する。
 
つまり、あなたの8000倍のおしっこが、頭上からジョゴジョゴと放出されたのだ。
 
こんな贈り物をされたのでは、たまったものではない。
 
日本政府は、頭を抱えた。そして、おびえた。
 
臨時閣議の席上、厚生労働大臣は、声を震わせて発言した。
 
「今は、まだ、ましなのです。いずれ、彼は大(だい)をもよおすはずです。」
 
総理もふるえた。
 
「だ・・・大だって!」
 
大臣「はい、われわれ、厚生労働省は24時間以内に便意をもよおす確率を60%と計算しました。」
 
総理「そんなことになったら参院選は惨敗だ。消費税を上げるかわりに便意確率を下げられないのか。」
 
大臣「残念ながら・・。そして、さらに、恐ろしい予測が出ています。」
 
総理「なんだ、それは・・。」
 
大臣「彼は、腹をくだしそうなのです。」
 
総理「なんだと、それじゃ、ガリバーならぬゲリバーじゃないか。」
 
総理の冗談に、誰も反応しなかった。

政府は、千寸法師の元に仕分け人を派遣した。
 
仕分け人は、眉間にしわを寄せて、語った。
 
「とにかく、これ以上、大きくなってもらっては困ります。
 成長率を日本経済なみにおさえること。
 それから、大は200海里以上離れた太平洋上ですますこと・・。
 いいですか?」

千寸は、肩を落として、答えた。

*ここでエコーをお願いします。
 
「すまします・・。」

こんな簡単な日常語にも、おそるべき回文が隠れていたのだ。

仕分け人「うわあ・・。」

その瞬間、彼の身長は、ついに150メートルに達してしまった。
 
さあ、どうなる、一寸法師。
   
つづく。 

その5
http://oitablog.jp/keima/archives/510/

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「一寸法師の恋」その3


 
今日のお題は「花火」ですね。
  
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その5
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■「一寸法師の恋」その3 
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回文により、体の大きくなる一寸法師。
 
ノースの公開クイズ番組「げ~す、(ア)(イ)(ウ)」で、
回文を駆使して、正解を連発した彼の身長は、すでに5メートルを超えていた。
 
なんと、今や、彼は165寸法師となっていたのだ。
 
一方の親指姫は、今の彼にとって、すでに親指ほどもなく、すね毛サイズとなっている。
 
そして、あいかわらず、きゃぴきゃぴの司会、かをルンルンは、声を張り上げた。
 
「きゃあ~。一寸法師さん、まるでガリバーみたい!!すてき~。」
 
その言葉に、すね毛姫はどきりとした。
何を隠そう、ガリバーは彼女の前カレだったのだ。
  
ピノキオ、ガリバー、そして、一寸法師。
 
次々と男を魅了する彼女は魔性の女でもあったのだ。
 
その時、かをルンルンが、ハッとしてつぶやいた。
 
「困っちゃったなあ・・。
 実は、今回の賞品はペアで花火大会にご招待だったのよね~。
 うたい文句は『暑き日、夏の花火ツアー』だったのね。
 でも、ガリバーちゃんだったら、どんな打ち上げ花火も線香花火になっちゃうわよね~。
 しらけちゃうわ。どうしよっかしら・・。」
 
「かをルンルン殿、せっしゃは、別に花火でもかまいませんが・・。」
 
「だめよ~。
 せっかくガリバーっぽくなっちゃたんだから・・。
 あっ。いいこと考えたわ。
 ガリバーと言えば、たくさんの船と綱引きしたわよね。
 私、そのシーンが見てみたいわ。
 すね毛ちゃんもそうでしょ。」
 
その言葉にすね毛姫も目を輝かせ、
かをルンルンは満足げに続けた。 
 
「じゃあ、きまりね。
 偽ガリバーちゃんへの賞品は、綱引きよ。
 お船と綱引きをさせてあげちゃう。
 うたい文句は・・。そうね、これ。
 『暑き日 夏の綱引きツアー』
 どう?
 素敵でしょ。」
 
一寸法師は、その言葉に「あっ!!」と声を上げた。
 
「かをルンルンさん、その言葉・・・。か、回文・・。」
 
*ここでエコーをお願いします。
 
「暑き日、夏の綱引きツアー」

その瞬間、彼の身長は、ついに10メートルに達した。
 
さあ、どうなる、一寸法師。
   
つづく。
 
その4
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「一寸法師の恋」その2

今日のお題は「変える」ですね。
  
今日も回メロ劇場、オープンっす。
 
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その1
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その2
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その3
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その4
http://oitablog.jp/keima/archives/509/ 

その5
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■「一寸法師の恋」その2 
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親指姫とランデブーし、恋が実るかと思われた一寸法師。
 
親指姫は言った。
「あんたさ。女が惹かれる3高(こう)って知ってる?」
 
「さんこうとは、なんでござるか?」
 
「高収入・高学歴・高身長なのよね。
 あんたは、プータローだし、学歴もないし、身長なんて一寸だものね。
 いわゆる3低よ。ぷぷぷ。」
 
親指姫のつめたい笑いに、彼はうなだれた。
 
「でも、あたしは姫。
 心優しい女、待てる女なの。
 元カレのピノの鼻が嘘をつくと伸びたように、どうやらあなたは回文で背が伸びるみたいよ。」
 
そう言えば、体が少し大きくなっているようだった。
 
「回文はあなたを変えたのよ。後、あなたに必要なものはクイズ番組よ。」
 
「姫、なにゆえクイズなのですか?」
 
「クイズに出て、頭のいいところを見せて、賞金を稼ぐの。それで3低、脱出よ。」

三日後、彼はノースの公開クイズ番組「ゲ~ス あ・い・う」に出ていた。
司会の「かをルンルン」は相変わらず女子高生のようにキャピキャピだった。

「今日の回答者はキュ~トな一寸法師さん。
 さっそく、第一問、いっちゃいますよ~ん。
 現在のところ、中津市はチャレンジデーで一勝一敗で~す。
 そこで、来年の結果を占い師さんに占ってもらいました。
 では、ゲ~ス、あ・い・う。」
 
一寸法師は、小さな手に汗を握りしめた。
 
「占い師が、来年の中津はうれしいと占ったと思うなら(ア)」
 
ごくり。彼はつばを飲み込んだ。
 
「占い師、中津、ひきわけ なら(イ)」
 
かをルンルンは、少し間をおいて、続けた。
 
「占い師、中津、悲しい なら(ウ)。げ~す、あ・い・う!」
 
その時、一寸法師は声を上げた!
 
「あっ!かをルンルンさん。そ、それ・・・。」
 
「一寸さん、どうかしたの~?」
 
一寸法師は、かをルンルンの言葉を繰り返した。
 
 
*ここでエコーをお願いします。
 
「占い師、中津、悲しいなら(ウ)!」
 
彼の体がぐんっと大きくなった。
  
つづく。 

その3
http://oitablog.jp/keima/archives/506/

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■ではまた。

 
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川柳「会う」

まず、毎年のことですが、今年も訴えます。
 
「やい、彦星。てめえ、それでも、男か。
 なんでえ、天の川ぐらい。
 飛び込め、渡れ!
 織姫が待ってるぜ。」
 
ところで・・。
 
今回のお題は「会う」ですよね。
やはり、このテーマだと正当派でいかねば、なりません。
 
てなわけで、お久しぶりの川柳っす。
 
「追いかけた 尻に敷かれて 三十年」
 
■う~ん。
舌の根も乾かぬうちですが、「彦星、やっぱり、よく考えろ・・。」
 
■ではまた。
 
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